カナダのジョナサン・ウィルキンソン環境・気候変動相は7月12日、2030年の二酸化炭素排出量削減目標を、2016に定めた「2005年比30%削減」から、「2005年比40%から45%削減」に引き上げた目標を正式に国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局に提出した。
カナダでは、6月に「ネット・ゼロ・エミッション・アカウンタビリティ法」が成立し、2050年カーボンニュートラルと、2030年の2005年比40%から45%削減が法定目標となった。今回、カナダ政府は、「気候変動は、地球社会が直面する最大の長期的脅威。しかし、同時に大きな経済的チャンス」と明言した。
カナダ政府は2020年12月、「カナダ強化気候計画」を策定。その中で、具体的な二酸化炭素排出量削減策を掲げている。例えば、陸地と海域の25%を保護区とする政策や、2021年までに有害な使い捨てプラスチックを禁止する政策を盛り込んでいる。それ以外にも、電気自動車(EV)もしくはプラグイン・ハイブリッド車(PHV)の新車販売比率を2025年に10%、2030年に30%、2040年に100%にすることや、住宅や自治体建物の省エネ修繕への補助金、企業オフィスへの省エネ修繕ローンの加速も掲げている。
またカナダ政府は今回、カナダの各州・準州の二酸化炭素排出量取引制度の最低価格を2023年から2030年までの間、毎年1t当たり15カナダドル(約1,300円)ずつ引き上げることも確認した。
【参照ページ】Government of Canada confirms ambitious new greenhouse gas emissions reduction target
【参照ページ】A HEALTHY ENVIRONMENT AND A HEALTHY ECONOMY
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