積水化学工業と製鉄世界大手ルクセンブルクのアルセロール・ミタルは7月20日、製鉄工程から排出される二酸化炭素を回収し、再利用するプロジェクトでパートナーシップを締結したと発表した。
両社のプロジェクトでは、アルセロール・ミタルの製鉄所で回収した二酸化炭素を、積水化学工業の技術で一酸化炭素に変換。水素との混合ガスにした上で、製鉄の還元剤として活用する。これまで、二酸化炭素から一酸化炭素への効率的な変換は困難だったが、積水化学工業はブレイクスルー型の技術を持つ。
同プロジェクトでは、スペインにあるアルセロール・ミタルのR&Dラボで2021年から3年間技術検討を行い、段階的に実戦導入する考え。積水化学工業によると同プロジェクトへの投資額は190万米ドル(約2.1億円)。
【参照ページ】積水化学とArcelorMittalのカーボン・リサイクルに関するパートナーシップについて