北海道電力は7月28日、グリーンパワーインベストメント(GPI)が北海道の石狩湾新港で建設中の洋上風力発電所から発生する余剰電力を活用した水素製造に向けたポテンシャル調査を開始すると発表した。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が委託事業として採択した。実現すると日本での大規模なグリーン水素生産となる。
同プロジェクトでは、「大規模洋上風力発電所」「大規模蓄電池」「水電解装置」の一体開発・運用を目指し、ポテンシャルを調査する。水素の需要側としては、石狩市・札幌市等の地元地域での水素利活用(地消)だけでなく、北海道内・道外への水素輸送も見込む。
同プロジェクトは、グリーンパワーインベストメントが全体統括を担当。北海道電力が火力発電所での水素利活用ポテンシャル調査を担当する。他にも、北海道域内における水素輸送方法の検討でエア・ウォーター、水素製造設備の検討で日鉄エンジニアリング、データセンターにおける水素利活用の検討で京セラコミュニケーションシステム、北海道外への水素の内航船輸送方法の検討で井本商運が参画する。
また北海道電力は8月6日、石炭火力発電所の苫東厚真発電所で、炭素回収・利用・貯留(CCUS)実装に向けた技術調査も開始すると発表。こちらもNEDOの委託事業として採択された。同案件では、IHIがCCUSの技術開発を、JFEエンジニアリングがパイプライン建設の検討を担当する。回収した炭素の用途については明確になっていない。
【参照ページ】国内初の洋上風力発電の余剰電力による水素製造および利活用に向けた調査事業を開始
【参照ページ】火力発電所におけるCO2分離・回収およびパイプライン輸送に向けたNEDO調査事業の受託について
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