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【ブラジル】ナチュラ、ダウ運営のアマゾン熱帯雨林保護プロジェクトに参画。バイオアクティブ開発支援

 化学世界大手米ダウは8月4日、ブラジル・パラー州ブラウブランコでのアマゾン熱帯雨林保護プロジェクト「Project Ybá」に、ブラジル化粧品大手ナチュラが参画すると発表した。同プロジェクトは、熱帯雨林保護と地域社会開発を両立させるプロジェクトを展開している。

 ダウは5月、非木材資源から消費財向けの生理活性物質(バイオアクティブ)を採取するため、同プロジェクトを開始。これにより、熱帯雨林を保護しながら地域資源を開発し、地域にも経済的恩恵をもたらす事業を開始した。プロジェクトには、アマゾン森林保護NGO「Peabiru Institute」と国際環境NGOの米ザ・ネイチャー・コンサーバンシー(TNC)がパートナーとして選定され、20万米ドル(約2,200万円)を拠出している。

 ダウが、ブラウブランコを事業地に選定したのは、同地にシリコン製造拠点を有しているため。周辺には、ダウ子会社Palmyra Recursos Naturaisが112,000エーカーの土地を所有しており、総面積の80%は原生林。バイオアクティブの採取に乗り出した。今回ナチュラは、企業として初の同プロジェクト賛同パートナーとなる。

 ナチュラは、20年以上前から、アマゾン熱帯雨林でバイオアクティブを採取。同社は、科学、先住民族の伝統的知識、地域の起業家を結集し、バイオアクティブの開発を行ってきた。現在、ナチュラでは、スキンケア、ヘアケア、香水等の製品で、アマゾンの生物多様性に由来する38種類のオイル、バター、エッセンシャルオイル、抽出物、誘導体等のバイオ成分を活用している。

 今回ナチュラは、Peabiru Institute策定のガイダンスに則り、地域協同組合の組成を支援。現地の団体に対し、持続可能でリジェネラティブな手法でバイオアクティブに必要なプロセスと技術開発を教えていく。また、ダウは、アマゾンの各地域の生物多様性マッピングを提供。それをナチュラが活用し、現地の地域協同組合に対し、バイオアクティブの技術評価に関する専門知識も伝えていく。採取されたバイオアクティブは、ナチュラが地域協同組合から購入する。同プロジェクトは、2022年までに協働組合のトレーニングを終え、同地域150世帯の収入向上を見込んでいる。

【参照ページ】Dow announces strategic collaboration with Natura for Project Ybá in Brazil – a model of sustainable commercial-ecological-social development in the Amazon Rainforest

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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