飲料世界大手デンマークのカールスバーグは9月9日、世界広告主連盟(WFA)主導のマーケティングを通じた環境へのポジティブな変革推進イニシアチブ「Planet Pledge」に参画したと発表した。
カールスバーグは、2022年や2030年までに達成するサステナビリティ目標「Together Towards Zero」のもと、カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)、廃水ゼロ、無責任な飲酒ゼロ、事故ゼロを標榜。醸造所からの同排出量は、2015年から39%削減に成功しており、スイスでは同国最大の電気自動車(EV)導入を行っている。今回のアクションも同目標の一環。
Planet Pledgeは4月に発足。現在の加盟機関は、アサヒグループホールディングス、ペプシコ、ユニリーバ、ロレアル、テスコ、イケア、オーステッド、マスターカード、ディアジオ、ダノン、ドール、ナットウェスト、ペルノ・リカール、レキットベンキーザー、テレフォニカ。
Planet Pledgeは、国連の気候変動キャンペーン「Race to Zero」へコミットし、消費者やサプライチェーンへのエンゲージメントや、マーケターや広告代理店向けのガイダンスやツールの提供を通じ、気候アクションを取るマーケティング組織の拡大を進める。加えて、持続可能な消費行動を加速するためのマーケティング・コミュニケーションを強化。消費者が信頼できるマーケティング環境も整備する。
カールスバーグは、これまでも消費者へのエンゲージメントを展開。英国では、世界自然保護基金(WWF)と協働し、海藻の保全を行った他、小さなアクションが大きなインパクトにつながるというブランドメッセージを全面に推し出した。またデンマークでもWWFと協働し、同国でのプラスチック利用の慣習を調査。持続可能な方法でのプラスチック利用に関するアドバイスを行った。またポーランドでは、水の重要性を訴えるキャンペーンを実施。スイスでは、売上に応じて森林保全を進めるビールブランドを販売した。さらにベトナムでは、都心の住民の水アクセス改善に注力したビールブランドを展開。2019年以降、同国5地方2万人に新鮮な水を提供している。
【参照ページ】Carlsberg Group pledges to use its marketing to drive climate action
【画像】Carlsberg
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