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【国際】ウォルマート、サプライヤーにCO2排出量削減基準を厳格化。SBT設定やCDP高スコア

 小売世界大手米ウォルマートは12月8日、サプライチェーン上の二酸化炭素排出量削減プロジェクト「Project Gigaton」の参画サプライヤー基準を高め、1.5℃目標に整合した科学的根拠に基づく削減目標の設定を求めると発表した。

 同社は2017年、Project Gigatonを発足。2030年までにサプライチェーン上での二酸化炭素排出量10億t削減目標のもと、同社プライベートブランド(PB)商品生産で協働する中小企業サプライヤーに対し、同社サステナビリティ目標に整合した高い基準、ツールの導入、キャパシティビルディングの支援を行ってきた。

【参考】【アメリカ】ウォルマート、Project Gigatonの進捗報告。1年間で2000万tのCO2削減(2018年4月23日)
【参考】【アメリカ】ウォルマート、商品納入企業にCO2削減を要望する「Project Gigaton」始動(2017年4月27日)

 2019年からは、金融世界大手英HSBCがサプライチェーン・ファイナンス・プログラム(SSCF)として支援。Project Gigatonが対象としている「エネルギー」「廃棄物」「パッケージ」「農業」「森林破壊」「製品利用」の6分野のいずれかで排出量を削減すれば、同社からのサプライヤーへの融資の条件優遇等も行っている。

 Project Gigatonには2017年以降、サプライヤー3,100社以上が署名。二酸化炭素排出量を累計4.2億t削減した。しかし、HSBCとコンサルティング世界大手ボストンコンサルティンググループ(BCG)の調査で、中小企業は気候変動に関する専門的知見が社内に無く、対策アクションと資金へのアクセスも限定的だと明らかになった。これにより、大企業はサプライチェーンファイナンスを通じ、中小企業への知見やリソースの共有、イノベーションや技術の普及を支援する必要性が浮き彫りになった。

 ウォルマートは今回、サプライヤーに対し、科学的根拠に基づく削減目標の設定とSBTiによる同目標の承認、または気候変動情報開示推進NGOのCDPが提供するCDP気候変動で一定以上のスコアを達成することを要請。同要件を満たすサプライヤーは、ウォルマートが承認した請求書の支払い期限の早期化をHSBCに依頼できる。最も高い目標を設定したサプライヤーは、ファイナンスコストを最も低く抑えることができるという。

【参照ページ】Walmart Creates Industry First by Introducing Science-Based Targets for Supply Chain Finance Program
【画像】Walmart

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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