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【国際】ディアジオ、箱詰贈答品を段階廃止。包装・容器転換を一層。責任ある飲酒も強化

 飲料世界大手英ディアジオは4月27日、世界中の高級スコッチ商品ラインナップで、贈答用箱詰製品を段階的に廃止すると発表した。対象ブランドは、ジョニーウォーカー・ブラックラベル、ジョニーウォーカー・レッドラベル、ブキャナンズ、ベル・オリジナル。

 同社は、2030年までに自社の拠点からの埋め立て廃棄ゼロが目標。今回のアクションもその一環。同アクションがうまくいった場合、2023年に対象ブランドを拡大する。

 同社は、従来型の包装・容器からの脱却を進めている。2023年には、ジョニーウォーカーで、ポリエチレンテレフタレート(PET)不使用の紙製容器を採用予定。さらにバイオミミクリー(生物模倣)に基づく包装、容器の装飾で炭素隔離も活用する。バイオミミクリーとは、微生物や生命システム等の生物界の仕組みからの学びを技術開発に活かすことをいう。

 また4月19日には、東南アジア地域のアルコール飲料ブランド「スミノフ」「キャプテン・モルガン」で、シンガポール低炭素・低廃棄輸送技術ecoSPIRITSが開発した100%再利用可能なガラス容器「ecoTOTE」を飲食店向けに実証導入することも発表した。

 ディアジオは、ecoTOTEにアルコール商品を充填し飲食店へ輸送。使用後のecoTOTEは、ディアジオへ返却され、再利用される。同様の仕組みは、飲料世界大手仏ペルノ・リカールも導入している。

【参考】【香港・シンガポール】ペルノ・リカール、低炭素・低廃棄型ガラス瓶へ転換開始。ecoSPIRITS(2022年3月15日)

 さらに同社は、責任ある飲酒アクションも強化。4月20日には、同社北米法人と交通傷害研究財団(TIRF)で、カナダ障害運転連合(IDCC)を設立した。

 IDCCには、デジャルダン・グループ、サスカチュワン州政府保険、カナダ自動車協会(CAA)、トロント警察署、ヴィクトリア警察署、Safe Roads Alliance等が参画。加盟団体の知見と専門性を結集し、カナダの飲酒運転防止に向けた国家行動計画の策定を支援する。

 同社はこれまでも飲酒運転撲滅に向け、アクションを進めてきた。2021年9月には、国連訓練調査研究所(UNITAR)と協働し、21歳から35歳向けに飲酒運転防止を啓発するオンラインツール「Wrong Side of the Road」も開発済み。

【参考】【アメリカ】ディアジオ、飲酒運転防止啓発オンラインツール展開。英国に続き2拠点目、事故経験者との仮想対話(2021年9月4日)

【参照ページ】Diageo starts programme to remove cardboard gift boxes from premium Scotch portfolio
【参照ページ】Diageo partners with ecoSPIRITS on new circular packaging solution in Southeast Asia
【参照ページ】TIRF and Diageo North America form a road safety coalition to tackle impaired driving in Canada
【画像】Diageo

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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