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【国際】フォルクスワーゲン、データセンターを2027年カーボンニュートラル化。新型拠点も

 自動車世界大手独フォルクスワーゲンは11月3日、2027年までに同社データセンターでのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を達成すると発表した。EUが欧州グリーンディール戦略で掲げた2030年までに気候変動に左右されないデータセンターを構築する目標を、3年前倒しで達成しにいく。

 同社は現在、ドイツ3拠点、ノルウェー2拠点、シンガポール1拠点と合計6拠点でデータセンター事業を展開。今回ノルウェーのデータセンター運営グリーンマウンテンと協働し、カーボンニュートラル型のデータセンターを拡張する計画も表明した。同アクションだけで、フォルクスワーゲンのデータセンター全体の4分の1でカーボンニュートラルを実現できる。

 フォルクスワーゲンとグリーンマウンテンは2019年、ノルウェー・テレマークのデータセンターで協働を開始。フォルクスワーゲンの重要なビジネスアプリケーション向けに、データセンターの容量を解放するため、衝突試験シミュレーション等のタイムクリティカルでない高性能コンピューティング・プロジェクトのアウトソースを行ってきた。

 今回拡張するデータセンターでは、旧NATO弾薬庫を22,600m2を改築。最大受電容量26MWのインフラ2基まで拡張できるよう設計した。フォルクスワーゲンが使用する容量は、現在3MW。

 また同データセンターは、グリーンマウンテンの全サーバーを100%水力発電で稼働。ノルウェーでは、国内発電量の98.9%が再生可能エネルギーで、そのほとんどを水力発電で賄っており、同社も水力発電を活用する形。

 さらにサーバーの冷却では、隣接するフィヨルドでの自然冷却を活用。年間を通じ、冷却水を8℃に保つことで、従来データセンターの電力消費量の40%から80%を占めるサーバー冷却の課題を解決した。

 フォルクスワーゲンは、2050年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル達成、中核事業では、2030年までに二酸化炭素排出量30%削減を目標としている。今回のアクションもその一環。

【参照ページ】Volkswagen AG aims to make data centers climate-neutral by 2027
【画像】Volkswagen

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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