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【国際】再エネ、2022年の新規設備容量の83%占める。発電量もシェア12%にまで上昇

 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は3月21日、世界の再生可能エネルギー設備容量に関する年次報告書の2023年版を発表した。2022年に増加した世界の発電設備容量のうち83%が再生可能エネルギーだった。2022年の新規設備容量は過去最高の295GWで、9.6%増だった。世界の再生可能エネルギー発電容量は2022年末に3,372GWとなった。

 2022年の新規設備容量の電源種別では、約65%が太陽光発電、約25%が風力発電だった。昨対比では太陽光発電が192GW(22%増)、風力発電が75GW(9%増)、水力発電が21GW(2%増)、バイオマス発電が8GW(5%増)、地熱発電は181MWだった。


(出所)IRENA

 2022年末の設備容量の発電種別では、水力発電が37%で最大。太陽光発電が31%、風力発電が27%、バイオマス発電、地熱発電、波力発電等を含むその他が5%だった。


(出所)IRENA

 新規設備容量の地域別では、アジアが175GWで全体の約6割を占めた。そのうち中国が141GW。その他の地域では、欧州で57.3GW、北米で29.1GW、中南米で18.2GW、オセアニアで5.2GW、中東で3.2GW、アフリカで2.7GW。


(出所)IRENA

 また英シンクタンクEmberは4月12日、発電量全体の93%を占める世界の主要78ヶ国を対象とした2022年の発電量データ推計を発表。風力発電と太陽光発電の発電量シェアが過去最高の12%にまで到達。一方、石炭火力発電量は1.1%増、ガス火力発電は0.2%減だった。

 Emberは、2023年には化石燃料火力発電が0.3%減となり、2022年が世界全体のピーク時になると予測。経済危機時以外で初めて再生可能エネルギーと原子力発電の発電量増加率が、発電量全体の増加率を上回るだろうとした。

 国際エネルギー機関(IEA)のNZEシナリオでは、電力のカーボンニュートラル化は、OECD加盟国で2035年、世界全体で2040年としている。Emberは今回、2040年の世界全体の電源カーボンニュートラルに近づきつつあると指摘した。
 
【参照ページ】Record Growth in Renewables Achieved Despite Energy Crisis
【参照ページ】Global Electricity Review 2023

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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