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【日本】戸田建設、五島沖の浮体式洋上風力の運転開始を2年延期。浮体構造部に不具合

 戸田建設は9月22日、五島市沖で建設を進めている浮体式洋上風力発電所「五島市沖洋上風力発電事業」の運転開始時期を当初計画から2年延期し、2026年1月になると発表した。経済産業省と国土交通省から9月22日に延期の認定を受けた。

【参考】【日本】五島沖の日本初の商用浮体式洋上風力発電所、組立作業開始。戸田建設等(2022年10月13日)

 同発電所は、戸田建設が2010年度から2015年度まで営まれていた環境省浮体式洋上風力発電実証実験が前身。再エネ海域利用法が制定され、洋上風力発電の長期的な用地確保の道が大きく拓けたことで、ENEOS、大阪ガス、INPEX、関西電力、中部電力の5社の出資を受け入れ、コンソーシアム型へと体制が移行。2022年4月には、経済産業省と国土交通省が、再エネ海域利用法に基づく海洋再生可能エネルギー発電設備整備促進区域である「長崎県五島市沖」で、五島フローティングウィンドファームが提出した公募占用計画を認定。工事が同9月1日に始まった。計画しているのは、2.1MWの風力発電機8基(合計16.8MW)。

 しかし2023年5月、戸田建設がに供用する製作中の浮体で、構造部に不具合が発見。対応にかかる検査、改修、再製作費用を当社で見積もったところ、浮体部分の製作費用が大幅に増加する見込みとなった。その時点で、2023年3月期に約95億円の減損損失を計上。前回公表した業績予想で、すでに約32億円の減損損失を見込んでおり、今回業績修正への影響は63億円の減損損失の増加と発表していた。

 今回の発表では、すでに事象の確認と原因究明及び対策工法の検討を実施し、地上ヤードにて、2基の不具合の是正措置および建設工事の再開を実施中。海上にすでに設置している浮体についても、同様の不具合の有無を確かめるために、検査を実施することにした。崎山沖に設置済みの浮体3基のうち1基を福江港岸壁に陸揚げし、浮体構造部の健全性を検証したうえで、残りの浮体2基の取扱いについて判断する予定。

【参照ページ】五島市沖洋上風力発電事業の運転開始時期を2026年1月に延期
【画像】戸田建設

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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