食品世界大手米ペプシコは11月14日、同社の新たな栄養目標として、インスタント食品の減塩と食材の栄養素多様化を設定したと発表した。今回のアクションは、同社のサステナビリティ戦略「pep+(pep Positive)」の一環。
減塩では、2030年までに世界全体の同社インスタント食品ポートフォリオの75%以上で、食塩含有量の削減目標を設定。世界保健機関(WHO)を含む公衆衛生専門家によるガイダンスを考慮し、主要なインスタント食品で、従来目標値からさらに約15%から30%低い目標を設定した。米国の菓子商品「レイズ・クラシック・ポテトチップス」では、食塩含有量を15%削減することを目指す。
【参考】【アメリカ】ペプシコ、2025年までのサステナビリティ長期目標発表。商品の砂糖含有量削減など(2016年11月3日)
食塩の過剰摂取は、食事に起因での疾病に繋がる危険因子。米国国民健康栄養調査によると、毎日の食事における塩味スナックからの食塩摂取量は現在約3%。世界保健機関(WHO)は、成人の食塩摂取量を1日当たり2000mg未満にすることを推奨しており、世界の公衆衛生当局は食品業界に対し、製品中の食塩含有量の削減を求めている。
食材の栄養素多様化では、豆類、全粒穀物、植物性たんぱく質、果物・野菜、ナッツ類・種子類等の消費拡大を促進。2030年までに、世界のインスタント食品ポートフォリオで、多様な食材を年間1,450億食分提供することを目指す。また1食あたりでは、多様な食材の1日摂取目安量の約10%を摂取できるようにする。
【参照ページ】PepsiCo sets goals to further reduce sodium and deliver more diverse ingredients in convenient foods portfolio
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