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【日本】アサヒグループHD、AI医療機器開発スタートアップに出資。口腔ケア領域でAI活用加速

 アサヒグループホールディングスは12月6日、AI医療機器開発スタートアップ企業のアイリスに出資すると発表した。口腔ケア領域での新規ソリューションの提案に向け、人工知能(AI)を活用した共同開発を開始する。

 アイリスは、2017年設立のスタートアップ企業。人工知能(AI)で咽頭の画像と問診情報等を解析し、インフルエンザに特徴的な所見等を検出することで、インフルエンザの判定を行う医療機器「nodoca」を開発している。

 口中が汚れている状態で、唾液や飲食物とともに細菌が気道に入ってしまうと誤嚥性肺炎を発症する恐れがあるため、口内環境づくりが重要。アサヒグループは今回の協働により、口腔ケア領域での人工知能(AI)活用を加速させる。

 アサヒグループは2022年、「新価値創出プログラム」を開始。同社従業員が新たなアイデアを出し合い、新たな価値創出を進めている。実際に他企業との協働が実現したのは、今回が初。また同社は2023年1月、新規事業分野の開拓や人工知能(AI)技術の活用等のため、Future Creation Headquarters(FCH)も創設。今回のアイリスへの出資もFCHを通じ行った。

 またアサヒグループホールディングス傘下のアサヒグループジャパンとNIPPON EXPRESSホールディングス(NXグループ)は11月24日、安定的な鉄道貨物輸送の実現に向けた協働を12月から開始すると発表した。

 NXグループではこれまで、傘下の日本通運が、緊締車と呼ばれる鉄道コンテナをそのまま積載できる専用トラックを活用し、貨物発着駅の集配業務を実施。一方、緊締車の運転には、専門的な技術・資格が必要で、トラック運転手の労働時間の規制が強化される2024年に向け、安定した輸送力の確保が課題となっていた。

 今回の協働では、150km圏内の短・中距離トラック輸送に強みを持つアサヒグループ傘下のアサヒロジが、貨物発着駅の集配業務を行い、鉄道貨物輸送のノウハウを持つ日本通運が貨物駅でトラックと鉄道コンテナの積み替え業務を実施。これによりトラックの実車率と積載率の向上、鉄道貨物輸送での集配業務における輸送力の確保を実現する。

【参照ページ】アイリス株式会社と資本業務提携 AI医療機器開発のスタートアップと協業し、摂食嚥下領域で新たな価値を創出
【参照ページ】アサヒグループとNXグループが連携し、モーダルシフトの協業強化 2024年問題解決に向けて、短・中距離圏内の実車率・積載率向上を図る
【画像】アサヒグループホールディングス

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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