鉄鋼サステナビリティ国際団体ResponsibleSteelは12月7日、ResponsibleSteel国際規格の改訂案を公表した。2024年1月22日までパブリックコメントを募集する。
ResponsibleSteelは2022年9月、二酸化炭素排出量と投入原材料調達に関する追加要件を盛り込んだ第2版を正式に発行。全13の原則で構成されている。今回の発表は、第2版の改訂を行うというもの。気候変動要件に関する原則10の緊急改訂という位置づけ。
具体的には、まず、スクラップ鉄の投入量に関するロードマップを緩和した。第2版では4段階でスクラップ鉄投入量の閾値を設けているが、そのうち最も厳格なレベル4については据え置いたが、レベル1からレベル3については緩和。背景には、「使用済みスクラップがすべて回収されるわけではなく、スクラップの利用を世界的に奨励するため」とした。それでも国際エネルギー機関(IEA)のシナリオとは整合しているという。
また、製鉄工程での排熱活用についても、新たな考慮した二酸化炭素排出量算定方法を確立した。
原則10の最終改訂は2024年第1四半期を予定。加えて、同団体は原材料調達に関する原則3のレビューも実施しており、レビューを結果を踏まえた、改訂是非を議論するマルチステークホルダーワークショップを12月から開催する。
【参照ページ】Public consultation launched on Principle 10 of the ResponsibleSteel International Standard, relating to Climate Change and Greenhouse Gas Emissions
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