国際的な携帯電話通信業界団体GSMアソシエーション(GSMA)は1月30日、GSMAのオンライン学習プラットフォーム「GSMA Advance」を開設したと発表。第1弾コンテンツとして、IBMと共同で、生成AIの導入とスキル向上に関する研修プログラムをローンチした。
IBMの調査では、調査対象の通信事業者の40%が生成AIの調査や実験を行い、45%がAIの展開を加速させている。
今回開発したプログラムでは、通信業界向けに、AIアシスタント機能を搭載したIBMのAI及びデータ・プラットフォーム「watsonx」を活用し、生成AIテクノロジーを活用するスキルと知見を学習できる。基本的なAIの原理から、通信業界における専門的な生成AIアプリケーションまで幅広いトピックをカバーした。
同研修は2024年から、ドバイ、ロンドン、メキシコ、ニューヨーク、ソウルの世界5カ所にあるIBMオフィスで開催。同時にオンライン研修も多言語で展開される。
さらにGSMAは、業界コラボレーション・プラットフォーム「GSMA Foundry」でも「GSMA Foundry Generative AIプログラム」を開始。GSMA加盟企業に対し、IBMの「watsonx」を利用できるようにする。
GSMA Foundry Generative AIプログラムでは、GSMA加盟企業が、生成AIの革新的な業界固有のユースケースを探求し、コストリーダーシップ、収益成長、顧客体験の向上を改善できるようにすることを目的としている。今後、業界のアクセラレータープログラム等を検討している模様。