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EU理事会は2月19日、紅海での安全保障作戦「EUNAVFOR ASPIDES」を開始した。欧州合同軍を展開し、商船の航行の自由を確保する。展開地域は、バアブ・アル・マンダブ海峡とホルムズ海峡の主要航路、紅海、アデン湾、アラビア海、オマーン湾、湾内の公海海域。作戦本部はギリシャのラリッサに置く。
【参考】【中東】紅海の軍事緊迫感上昇。海運大手は紅海航路を迂回へ。イエメン・フーシ派(2024年1月5日)
EU理事会は、今回の軍展開の根拠として、国連安全保障理事会が2024年1月10日に採択した決議2722号(2024年)を掲げた。同決議では、フーシによる商船および商業船への攻撃を最も強い言葉で非難するとともに、バアブ・アル・マンダブ海峡を通過する商船および商業船を含め、紅海におけるすべての国の船舶の航行権および自由の行使の重要性を強調している。また、国連安全保障理事会は、国際法に従い、フーシ派の攻撃の即時停止を要求し、商船および商業船による航行権および自由の行使が尊重されなければならないことを確認し、加盟国が、航行権および自由を損なう攻撃を含む攻撃から自国の船舶を防衛する権利に留意している。
EU理事会での決定プロセスでは、2024年1月29日に、紅海での航行の自由を守るためのEU海上安全保障活動の可能性に関する危機管理コンセプトを承認。2024年2月8日に「EUNAVFOR ASPIDES」を正式発足した。
EUNAVFOR ASPIDESの活動期間は1年間。フリゲート艦4隻が配備される。他の同盟国と協調行動する。
【参照ページ】Security and freedom of navigation in the Red Sea: Council launches EUNAVFOR ASPIDES
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