
生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)は、生物多様性と生態系サービスのシナリオとモデルに関するIPBES方法論的評価評価を行う「シナリオ・モデルタスクフォース」のホスト機関の公募に関し、日本に設置されている地球環境戦略研究機関(IGES)に委託することを決めた。3月1日に正式に設置された。
IPBESのシナリオとモデルに関する方法論の評価は、2016年に世界80人以上の専門家によって実施。同評価報告書の発表後、2016にIPBESシナリオ・モデル専門がグループが組成され、2019年からはIPBESシナリオ・モデルタスクフォースに改組された。
IPBESシナリオ・モデルタスクフォースは、専門家15人で構成。さらに周辺領域の専門家4人も選定されている。さらに今回、同タスクフォースの活動の事務局として機能する「シナリオ・モデル技術支援機関」として、IGESが選定された形。設置期間は2027年5月末までだが、延長の可能性もある。
IPBESシナリオ・モデルタスクフォースの役割は、シナリオとモデルに関する評価を行うための世界各国の専門家の動員や助言の提供。評価に応じシナリオとモデルの開発を調整・促進する責務も負う。指標の特定と開発、シナリオや指標等の幅を広げるためのケーススタディの実施に関するガイダンス提供も担う。
IPBESの技術支援機関(TSU)は他に、同じくIGESに設置されている「侵略的外来種評価技術支援機関」、仏モンペリエ大学に設置されている「変革評価技術支援機関」、英国とコロンビアに設置されている「ビジネスと生物多様性評価技術支援機関」、英国に設置されている「政策支援ツール技術支援機関」、ノルウェーに設置されている「キャパシティビルディング技術支援機関」、国連教育科学文化機関(UNESCO)に設置されている「先住民・地方ナレッジ技術支援機関」、ドイツに設置されている「データマネジメント技術支援機関」がある。
【参照ページ】IPBESシナリオ・モデルタスクフォース技術支援機関の設置について
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