
米環境保護庁(EPA)は3月21日、レゾナックの米国法人レゾナック・アメリカに対し、416,003米ドル(約6,400万円)の課徴金支払いを命じた。これにより両者は和解に達した。ハイドロフルオロカーボン(HFC)の1,693ポンドの廃棄も命じた。
今回の事案は、2016年に採択されたモントリオール議定書キガリ改正を受け2020年に成立した「2020年米国技術革新製造法(AIM法)」に関する違反。同法では、2036年までにHFCの生産と消費を85%段階的に削減することを義務化するとともに、米国への輸入に関しても生産許容量枠内に抑えることを義務付けている。
【参考】【アメリカ】EPA、ハイドロフルオロカーボンの段階的廃止でルール案発表。企業割当制度開始へ(2021年5月30日)
【参考】【アメリカ】EPA、HFCの段階廃止で進捗発表。2024年以降の規則策定も開始(2022年5月9日)
EPAによると、レゾナック・アメリカは、2023年10月、11月、12月の3回にわたり、米ロサンゼルス港から合計6,208ポンドのHFC23を、輸入時に十分な消費許容量または用途別許容量がない状態で、米国に輸入。また、2023年輸入分と2024年2月輸入分のHFCの輸入計画について、EPAに必要な通知をしなかっただけでなく、同社が2023年第1四半期と第2四半期に輸入したHFCに関する情報を記載した報告書をEPAに適時提出することも怠っていた。
【参照ページ】EPA reaches settlement with Resonac America for illegal import of super climate pollutant at Port of Los Angeles
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