インド銀行大手フェデラル・バンクは10月、「環境・社会マネジメント・システム・ポリシー」を発表。石炭関連のプロジェクトへのファイナンスを禁止した。電力需要が急拡大するインドでも、石炭ダイベストメントが広がってきた。
同社が今回、ファイナンスを禁止したのは、石炭採掘の新規及び拡張プロジェクト、石炭火力発電の新設及び拡張プロジェクト、石油・ガス採掘プロジェクト等。その他、先住民族の権利や、環境破壊についても除外対象に盛り込んだ。
今回のポリシー策定の背景には、同社に対し、世界銀行グループの国際金融公社(IFC)が株式の4.99%を1億2,600万米ドルで出資したことがある。IFCは2020年9月、「グリーン・エクイティ・アプローチ」を策定。顧客銀行に対し、2030年までに石炭エクスポージャーをゼロにすることを支援している。
IFCは、2006年以降、フェデラル・バンクに2億米ドル以上の出資及び融資を提供しているという。
【参照ページ】ENIRONMENTAL & SOCIAL MANAGEMENT SYSTEM (ESMS) POLICY