石油化学世界大手サウジ基礎産業公社(SABIC)は2月15日、サプライチェーン上でのサステナビリティ評価改善イニシアチブ「Together for Sustainability(TfS)」に参画したと発表した。
TfSは、化学業界のグローバルサプライチェーンにおけるサステナビリティの評価、監査、共通ベンチマーク策定等を目的として2011年に発足したイニシアチブ。2022年9月には、製品カーボンフットプリント(PCF)算出のためのグローバルガイドラインを策定。スコープ3排出量の明確化に向け、複雑性の高い化学製品の二酸化炭素排出量の計算手法の統一化を進めている。
【参考】【国際】化学大手37社、化学製品のスコープ3算出でガイドライン策定。WEFやWBCSDとも連携(2022年9月30日)
TfSには現在、SABIC、バイエル、コルテバ、万華化学(Wanhua)、BASF、ダウ、シーカ、ジボダン、ヘンケル、ライオンデルバセル、メルク、DSM、UPM、OMV、アクゾノーベル、クローダ、ブレンターク、イーストマン・ケミカル、ソルベイ、エボニック、コベストロ、アルケマ、クラリアント、ケマーズ、ランクセス、Allnex、Lenzing、Advansix、センペリット、シンジェンタ、ヤラ・インターナショナル、ロンザグループ、Archroma、Azelis、CABB、ICL、IFF、Kraton、Sennics、Wacker、IMCD、Synthomer等43社が加盟。日本企業は三井物産のみ。
SABICは、スコープ3での二酸化炭素排出量削減には、同業他社と協働し、バリューチェーン上流の透明性向上が不可欠と強調。TfS参画企業間での協働により、サプライヤーが異なる多数プログラムに参画する負担を大幅に軽減できると説明した。
【参照ページ】SABIC JOINS GLOBAL TOGETHER FOR SUSTAINABILITY INITIATIVE
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