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【イギリス】オープンなサステナビリティ・コミュニケーション戦略の最大の利点は?

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イギリスのサステナビリティ支援会社Ethical Corporation社は2014年4月1日、サステナビリティ分野のリーディングカンパニーとして有名なNestlé社、Interface社、Carillion社の各CSR責任者をパネラーとして招き、「いかに顧客や消費者と真に価値あるダイアログを実現するか」をテーマにオンラインセミナーを開催した。当日は350名以上のCSR担当者らが集まり、長時間に渡って議論が行われた。

セミナーでは参加者に対していくつかのアンケートが行われたが、「オープンなサステナビリティ・コミュニケーション戦略における最大の利点は何か」という質問に対しては、参加者の55%が「顧客・消費者からの信頼獲得」と答え、19%が「ブランド・ロイヤルティの向上」、12%が「競合優位性の確保」、そして7%が「従業員エンゲージメントの向上」と回答。「収益の向上」が最大の利点だと答えた参加者はわずか2%だった。

参加した3社のパネラーはいずれもこの結果に驚いていた。Nestléでグローバルの広報を統括するJanet Voute氏は、「『従業員エンゲージメントの向上』のランクが低いことに驚いた。なぜなら、Nestléでは全ての調査においてCSVへの取り組みが従業員のロイヤルティ向上と採用力の向上につながっていることが明らかになっているからだ」と述べた。

また、Carillionのサステナビリティ最高責任者を務めるDavid Picton氏は、「無駄をなくすことがサステナビリティの主要テーマの一つである以上、優れたサステナビリティ戦略は利益を生み出すものでなければならない。コストおよび無駄の削減に取り組むと同時に正しいことを行うという意味で、サステナビリティへの取り組みがボトムラインの利益につながることは明らかだ」と述べた。

そして、Interface社にてヨーロッパのサステナビリティ責任者を務めるRamon Arratia氏は、「当社では、他社が開発できないような環境性能の高い製品が市場優位を作り出しており、環境配慮型製品は通常の製品より10%も高い利益を得ている」と述べ、サステナビリティへの取り組みが収益の向上につながっている事例を紹介した。

今回のセミナーでは、顧客・消費者とのオープンなコミュニケーション戦略は、従業員エンゲージメントの向上や顧客からの信頼獲得、競争優位性や収益向上など様々な利益をもたらすことが示された。

【企業サイト】Ethical Corporation
【参考サイト】Nestlé / Interface / Carillion

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