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【アメリカ】A&M Meetings&Incentives、企業向けサステナブル・イベント・プログラムを提供開始

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企業向けイベント・マネジメント会社の米A&M Meetings&Incentives(以下、A&M)は6月23日、新たに小規模な会合から従業員の報酬旅行まで幅広いタイプの企業イベントに適用可能な環境配慮型のイベントパッケージ、「サステナブル・イベント・プログラム」の提供を開始したと発表した。

同プログラムでは同社が米東海岸に保有する環境に配慮された施設を活用して様々な規模のイベントを開催することができるが、最大のポイントは企業の二酸化炭素排出量を削減し、還元するために設計されている点だ。このサステナブル・イベント・プログラムの狙いは下記の通り。

  • 顧客に対し、ユニークかつ社会的責任を果たせる施設・スペースを提供する
  • コミュニティにおいて社会面・環境面にポジティブなインパクトをもたらす素晴らしいイベントを企画する
  • 従業員エンゲージメントと二酸化炭素排出量削減の推進により企業の事業慣行を変える

A&M社で営業部門のトップを務めるMelanie Pelouze Schmidt氏は、「たとえ企業が二酸化炭素排出量削減に乗り気でないとしても、従業員はそんなことはない。エンゲージメントされている社員はより意欲的かつ忠実に取り組んでくれることを調査が示している。どんな企業もイベントを企画しているのだから、我々はその時間をビジネスゴールの達成のためだけではなく、社員との絆を深め、彼らが誇りに思えるような物語を創り上げるために使うべきだとアドバイスしている」と語った。

A&Mは、例えばワシントンD.Cから車で2時間程度で行けるメリーランド州、Eastern Shoreにある19世紀のマナーハウス、The Inn at Perry Cabinなどの施設と提携している。ここでは参加者たちは地元産のシーフード料理、カキ養殖アクティビティへの参加など、他にはない貴重な体験を楽しむことができる。

Schmidt氏は、「素晴らしいイベントを開催しようとすると、すぐにメキシコやカリビアンを考える企業はとても多い。しかし、それらのイベントがもたらす二酸化炭素排出量はかなりの量になる。企業のロケーションやカルチャー、人員構成を考えれば、より持続可能なソリューションとは、国内にある優れた施設を見つけ、その場所を活用して素晴らしい体験を作り出すことだ」と語る。

また、同氏は「もしCSRのためのグリーン・ミーティングが単なる流行だと思うのなら、考えを改めるべきだ。A&MのプロジェクトマネージャーであるDena Rose氏も、もはや持続可能なミーティングは選択肢の一つではなく、イベントのROIにおける重要な指標の一つとなっている」と述べ、企業イベントよりサステナブルな形で実践していくことの重要性を語った。

企業活動の中で意外と見落とされがちなのが、社内イベントやミーティングの開催を通じた環境への負荷だ。例えばイベントやミーティングのために多くの従業員が移動をするだけで飛行機やバスなど交通機関を通じた二酸化炭素排出量は増加する。

イベントのサステナビリティに関する国際規格としてはISO 20121が有名だが、今後は大規模な国際イベントなどだけではなく、企業内のイベントなどについてもサステナビリティが強く求められるようになるだろう。また、環境負荷の削減はもちろんだが、イベントは従業員のエンゲージメントや環境意識向上などに活用できるという意味でも社内のサステナビリティを推進する良い手段となる。

現在MICE・旅行・ホテル・運輸業界などはA&M社の事例のようにサステナビリティという切り口から様々な新しいビジネス機会を見出している。ぜひ今後もこうした動きが広まっていくことを期待したい。

【企業サイト】A&M Meetings&Incentives

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