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【国際】アルミニウムに関する新たなサステナビリティ基準が誕生

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アルミニウムのバリューチェーン全体におけるサステナビリティ向上を目的とする国際イニシアチブのAluminium Stewardship Initiative(以下、ASI)は先月、温室効果ガスの削減も含むアルミニウム関連産業全体のESGパフォーマンス改善を目的として新たな基準”Aluminium Stewardship Initiative Performance Standard(以下、ASI Standard)”を公表した。

同基準はアルミニウム産業に関わる企業や組織らが1年間に及ぶ協議を重ねて開発したもので、ボーキサイトの採掘から、一般消費者向け製品の生産、スクラップのリサイクルにいたるまで、一連のアルミニウムのバリューチェーンにおけるサステナビリティ課題の解決を目的としている。同規格は、ビジネス規範、方針と管理、透明性、資源管理、温室効果ガス排出、廃液や廃棄物、水、生物多様性、人権、労働者の権利、職業上の健康と安全という11の問題に焦点をあてている。

同基準やサステナビリティ主題の設定にはBMW Group、Hydro、Nestlé Nespresso SA、Rio Tinto Alcan、Fauna & Flora International、Forest Peoples Programme、IndustriALL、Global Union、International Union of Conservation and Nature(IUCN)など28の企業や組織が携わった。

今後、同基準は第三者による認証システムを通じて運用される予定で、既にAudi、BMW Group、Jaguar Land Rover、Nestlé Nespresso SAなどが認証済アルミニウムをできる限り早い段階から購入する意向を示しているとのことだ。

ASI Standardの作成過程を主導したIUCNのJulia Marton-Lefevre氏は「この合意は画期的な成果であり、自然、採掘業界、地域社会、消費者、そしてアルミニウム産業自身の全員に良い結果をもたらすだろう」と述べた。「ASI Standardは重要な初めの一歩である。運用が開始されれば、社会、環境パフォーマンスを高めるだけではなく、企業が効率性と透明性を高めるうえでも役立つだろう」と付け加えた。

また、Hydro社のサステナビリティ・LCA担当マネジャーであり今回のASI Standard 制定委員会の共同委員長を務めたJostein Soreide氏は「アルミニウム産業は、産業に関わる企業の製品や活動が生み出す価値を最大化することにコミットしている。アルミニウム産業及び市民社会を代表する人々と共に協働することで、業界の状況を改善しより持続可能な産業にすることは、誰にとってもwin-winだ」と述べた。

ASI Standardにより、アルミニウムのバリューチェーンに関わる企業はアルミニウムのESGに関するより信頼性の高い情報をやりとりすることが可能となり、今後はサプライヤーや材料の選定などにも活用される見込みだ。

【リリース原文】Aluminium Stewardship Initiative unveils new global standard for sustainability
【団体サイト】Aluminium Stewardship Initiative

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