
小売世界大手米ウォルマートは4月20日、2017年度のサステナビリティ報告書「グローバル責任報告書(Global Responsibility Report)」を発表した。同社は2005年から一貫して「小売サプライチェーンでの雇用機会創出」「事業運営とバリューチェーンのサステナビリティ強化」「地域コミュニティ強化」の3つを柱とし、実現に向けたアプローチを進化させてきている。また昨年11月には、新たな10年ビジョンも発表した。
【参考】ウォルマート、新たなサステナビリティ戦略を発表。再エネ利用、廃棄物、従業員待遇等で高い目標(2016年11月19日)
2016年の主な成果
小売サプライチェーンでの雇用機会創出
- 小売サプライチェーンにおける雇用機会創出のため、従業員のキャリア開発や賃金向上で27億米ドルを支出
- 米国の小売業界全体の店舗スタッフのキャリア開発を支援する「Retail Opportunity Initiative」に5,900万米ドルを投資
- 2016年6月に国内製製品の購入を呼びかけるイベント開催。40州から起業家が800のミーティングに参加
- 2014年に同社、ウォルマート財団、米国市長会議が立ち上げた製造業イノベーションのための10億米ドル基金で、当初目標の10億米ドルの投資を達成
事業運営とバリューチェーンのサステナビリティ強化
- 二酸化炭素排出量をスコープ1とスコープ2で2025年までに18%。2030年までにスコープ3で1Gt削減
- 2025年までに再生可能エネルギー事業運営割合を50%とする目標に対し、2016年度は26%
- 埋立廃棄物を米国で82%削減。世界全体で77%削減
【参考】ウォルマート、商品納入企業にCO2削減を要望する「Project Gigaton」始動(2016年4月27日)
地域コミュニティ強化
- 2014年に同社、ウォルマート財団で40億食を寄付する目標を設定。2016年までに24億食寄付を実施
- 食品寄付現場のインフラ改善活動「Fight Hunger. Spark Change」キャンペーンで、店舗や取引企業から1,700万米ドルの募金
- 従業員の飢餓ボランティア活動に総計11万時間参加
- 同社、ウォルマート財団が30件の災害で支援活動を展開。合計680万米ドルを寄付
【参照ページ】Walmart Highlights Progress in Creating Shared Value in Tenth Annual Global Responsibility Report
【報告書】2017 Global Responsibility Report
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