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【日本】第一生命、インパクト投資を開始。2社に計14億円出資。マイクロファイナンスと気候変動

 第一生命保険は10月23日、財務リターンと、社会インパクトや環境インパクトの双方を追求する「インパクト投資」を開始すると発表した。インパクト投資は世界的にESG投資の一つとして認識されている。

 今回、第一生命保険が発表したインパクト投資は2件。まず第一号案件として、発展途上国でマイクロファイナンス事業等を展開する国内ベンチャー企業の五常・アンド・カンパニーに対し4億円を出資する。五常・アンド・カンパニーは2014年創業。現在の資本金は18億8,819万円。現在はカンボジア、スリランカ、ミャンマーの3カ国でマイクロファイナンス事業を展開している。マイクロファイナンスとは、発展途上国の低所得者層に対する融資。第一生命保険の出資後は、進出国を拡大する予定。第一生命の親会社である第一生命ホールディングスは、生命保険事業の海外展開検討のため、カンボジア、ミャンマーに駐在員事務所を設立しており、五常・アンド・カンパニーの現地ネットワークの活用等も検討している。

 第二号案件は、新世代バイオ素材の開発を行う国内ベンチャー企業Spiber(スパイバー)で、10億円を出資する。Spiberは、新世代タンパク質素材の研究・生産を行い、商業利用することを目指す2007年創業の慶應義塾大学発ベンチャー企業。山形県鶴岡市に本社がある。資本金は162億4372万円。同社は世界で初めて人工合成クモ糸繊維の量産化に必要な技術の開発に成功し、2014年には内閣府の「革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)」にも採択され、オールジャパンで研究・生産への取組みが進められている。研究分野の新世代タンパク質素材は、既存の化石燃料由来の化学繊維を代替することが可能で、化石燃料の消費や二酸化炭素排出量削減等にも寄与できるという。

 上場企業を対象としたESG投資が広まりを見せる中、インパクト投資は非上場企業へのESG投資対象として世界的に注目されている。日本の機関投資家は、非上場分野への投資、とりわけインパクト投資にはあまり積極的ではなかったが、今回第一生命保険が大きな先陣を切った。

【参照ページ】「インパクト投資」の開始
【参照ページ】【インパクト投資】Spiber株式会社への投資

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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