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【スペイン】銀行大手BBVA、化石燃料関連資産額開示、RE100・SBT加盟、TCFD情報開示コミットを発表

 スペイン金融大手ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)は2月28日、気候変動と持続可能な成長に向けた2025年宣言を発表した。自社の事業運営と銀行としてのファイナンスの両面で気候変動と持続可能な成長を推進していく。

 ファイナンス面では、2025年までに、グリーンファイナンス、持続可能なインフラ、社会起業、金融インクルージョンの分野に合計1,000億ユーロ(約13兆円)投入する。現状の投入額は221億ユーロで、グリーン融資が42%、インフラ・農業融資が19%、社会起業・インクルージョン支援分野が13%、グリーンプロジェクトファイナンスが15%を占める。また、今後サステナビリティボンドを発行していくために、国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則(GBP)、ソーシャルボンド原則(SBP)、サステナビリティボンドガイドラインを基にしつつ、さらに国連持続可能な開発目標(SDGs)も考慮した独自の「SDGsボンドフレームワーク」を開発、公表した。

 さらにパリ協定の2℃目標達成に向け、化石燃料関連資産の額と全体から見た割合も公表した。化石燃料関連分野として、電力、石炭採掘、石油ガスの3業界を取り上げ、それぞれの企業融資、プロジェクトファイナンス、ストラクチャード・ファイナンス、株式投資の金額を公表。企業融資が大半を占め、全体では233.7億ユーロ(約3兆円)のエクスポージャーがあり、全体資産に占める割合は3.4%。

 加えて、石炭採掘、インフラ、農業ビジネスの各セクターに対するファイナンス方針も策定、公表した。環境だけでなく人権面も配慮している。

 自社の事業運営面では、2025年までに事業運営の再生エネルギー割合を70%に引き上げ、二酸化炭素排出量を2015年比68%削減する。同時に再生可能エネルギー100%での事業運営を目指す国際イニシアチブ「RE100」と科学的根拠に基づく排出削減目標設定イニシアチブ「SBT」にも加盟した。SBTから承認を取り行くスペインの銀行は同社が初。2030年までに再生可能エネルギー割合100%を目指す。

 また情報公開面でも、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)ガイドラインに基づく開示を2020年までに実現する。

【参照ページ】BBVA to mobilize €100 billion by 2025 to fight climate change and drive sustainable development

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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