Uber等ライドシェアに抗議するタクシー運転手が、スペイン各地で7月25日から8月2日までストライキを繰り広げた。ストライキに参加したタクシー運転手には、数日間キャンプを張った者もおり、ライドシェアへの規制緩和が13万人のタクシー運転手の生活を脅かすと主張した。
ストライキは、7月25日にバルセロナで発生。バルセロナ市政府がライドシェア向け免許付与に上限を設けようとしたことに、スペイン政府が反対したことへの抗議がきっかけだった。ストライキはスペイン各地に広がり、首都マドリードやバルセロナの主要道路は全車線に駐車したタクシーで封鎖された。またバレンシアやビルバオ、セビリアでもストライキが行われた。
7月末には、スペイン政府とタクシー労働組合の間で話し合いの場が持たれたが交渉は決裂。タクシー労働組合は、タクシー営業免許30枠につきライドシェアタクシー免許を1枠のみ認める法律制定を求めたが、スペイン政府は免許付与の権限は各自治体に移譲することを提案。組合側は根本的な解決策ではないと反発した。
ストライキは8月2日23時にタクシー運転手側のリーダーが政府に対して「休戦」を宣言することで集結。運動リーダーは、9月14日までに国王勅令を発布し、タクシー営業免許30枠につきライドシェアタクシー免許を1枠のみ認めるルールを制定することを要求している。スペイン政府は、それに応じる考え。また、各自治体へのタクシー免許付与権限委譲でも、運転手側求める30対1ルールを完徹することを条件とし、すでにバルセロナ市は同条件を受け入れた上で権限委譲を受ける予定。マドリード市もそれに続くと見られている。
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