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【イギリス】政府、森林会計計画を決定。森林CO2吸収量算定のための参照レベル設定

 英ビジネス・エネルギー・産業戦略省は2月5日、2021年から2025年の間、森林での二酸化炭素吸収量を測定するための参照レベル(RL)を決定した。同5年間の経過後に、参照レベルを基準とし吸収量を算出する。

 今回の決定は、EUが2018年5月に制定した「土地利用、土地利用変化及び林業(LULUCF)規則」に基づくもの。同規則では、LULUCF分野での算定ルールを提示したのと同時に、同分野での二酸化炭素排出量をゼロまたはマイナスにする目標期間を定めた。EU加盟国は、同EU指令により、国家森林会計計画(NFAP)の策定が義務化されている。欧州委員会は2018年7月、参照レベルの設定方法等を規定した「FRLガイダンス」を発行していた。

 参照レベル(RL)とは、森林での二酸化炭素吸収量算出の基準となるベースラインのこと。森林では、植物が成長すれば炭素が固定され、大気中の二酸化炭素が吸収される。同様に荒地等を森林地に転換すれば固定量が増える。一方、森林を伐採し燃焼すれば大気中に二酸化炭素は排出される。森林での二酸化炭素排出量を算出するためのベースラインは、参照排出レベル(REL)と別の名で呼ばれることもある。

 今回、英政府は、参照レベルを16,657.1kt-CO2eと設定。その中には、IPCCガイダンスを基に算出した伐採木材製品(HWP)による変化量も含まれる。一方、HMP変化量を除いた参照レベルは、14,174.6kt-CO2eとした。また、バイオマス燃焼での排出量も前提に含めたが、肥料による窒素化合物(NOx)排出や排水でのメタンガス排出については、今回は推計しなかった。

 森林転換については、耕作地、草原、湿地、開拓地、その他の5区分を設け、森林転換から30年が経過した森林地の変化量を算出対象とする。

【参照ページ】UK National Forestry Accounting Plan, 2021 to 2025

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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