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【アメリカ】サンフランシスコ地裁、除草剤ラウンドアップに発がん性有りと判断。2件目訴訟

 米連邦サンフランシスコ地方裁判所は3月19日、除草剤「ラウンドアップ」の製造元であるバイエルに対する陪審判決を行い、ラウンドアップは発がん性があるとの陪審判断を下した。同裁判所は次に、製造元であるバイエルの過失の有無を審議し、最終的な判決を下す。今回の裁判所は、ラウンドアップの発がん性裁判の2件目で、他にも6件提訴されている。

 バイエルに対しては、すでにサンフランシスコ上級裁判所が8月10日、モンサント製除草剤ががんの原因となったと判断し、モンサントを買収したバイエルに対し2億8,900万米ドル(約320億円)の賠償支払いを命ずる一審判決を下している。その後、懲罰賠償金の金額を、2億5,000万米ドルから3,925万米ドルに減らす判断を下したが、敗訴判決は覆らなかった。

【参考】【アメリカ】カリフォルニア州裁、モンサント除草剤の発がん性を認定。約320億円の賠償命令(2018年8月13日)
【参考】【アメリカ】カリフォルニア州上級裁、モンサント除草剤の発がん性を巡る裁判で賠償金を減額(2018年10月26日)

 今回の2件目の裁判では、裁判所は、「ラウンドアップの発がん性の有無」と「ラウンドアップを販売したバイエルの過失責任」の2つに論点を分けて判断を下す方針を採用している。この手法は、バイエルにとって有利に運ぶと思われたが、結局発がん性がある認める判断を下した。次に2番目の論点に審議が始まる。

 バイエルは今後も、発がん性の有無及び同社の過失の双方を徹底的に否定していく考え。

[2019年3月29日追記]
同裁判所の陪審員団は3月27日、モンサント側に総額約8,100万米ドル(約89.3億円)の支払いを命じる評決を下し、原告が勝訴した。賠償金の内訳は、損害賠償560万米ドル(約6.2億円)、懲罰的損害賠償7,500万ドル(約82.7億円)、医療費20万米ドル(約2,200万円)。

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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