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【国際】アパレルPVH、サステナビリティ戦略「Forward Fashion」発表。事業を抜本改革

 アパレル世界大手米フィリップス・バン・ヒューゼン(PVH)は5月13日、事業のサステナビリティ向上のための新たな戦略「Forward Fashion」を発表した。環境負荷ゼロ、事業100%でのポジティブ・インパクト追求、バリューチェーン全体で100万人の生活改善の3分野を柱に据えた。同時に3分野で合計15の優先領域と定量目標を張った。PVHはトミー ヒルフィガーやカルバン・クライン等の有名ブランドを展開している。

 環境負荷ゼロでは、

  • 二酸化炭素排出量ゼロ:2030年までに事業電力を100%再エネに切り替え、サプライチェーンでの排出量も30%削減
  • 廃棄物ゼロ:2030年までに全事業所からの廃棄物をゼロにし、使い捨てプラスッチックの活用も全面廃止
  • 有害化学物質ゼロ:2025年までに水処理加工で有害化学物質をゼロにし、有害マイクロファイバーの濾過も実施
  • サーキュラーエコノミー:2025年までに主力3製品でサーキュラーエコノミーとトレーサビリティを完全実現

 ポジティブ・インパクトでは、

  • 倫理的調達:2030年までに全製品・素材の生産委託先は同社の社会・環境基準をクリア
  • 労働者の声への傾聴:2025年までに全主要サプライヤーは民主的な労働者代表組織を設置
  • 労働安全衛生:2025年までに全サプライヤーは労働安全衛生を改善
  • 賃金向上:2025年までに主要生産2ヶ国の全主要サプライヤーは、2030年までに同4ヶ国の主要サプライヤーは、賃金向上の団体交渉を支援。
  • 倫理的人材採用:2025年までに全レベル1サプライヤーと主要レベル2サプライヤーは採用プロセスでの労働者課金を全廃
  • リジェネラティブ農業:2025年までに綿花とビスコースのサステナビリティ調達割合を100%。ポリエステルでも2030年までに100%

 100万人の生活改善では、

  • 女性エンパワーメント:2030年までにサプライチェーン全体で専門・日常スキル研修を女性50万人に実施
  • インクルージョン・ダイバーシティ:2023年までに無意識バイアス研修を社員38,000人に実施。2030年までに管理職女性比率50%
  • 人材開発:2023年までに社員38,000人にPVH大学プログラムを通じてスキル開発やデジタル・リテラシー教育を実施
  • 水アクセス:2025年までに水ストレスの最も高い水調達地域5ヶ所で共同活動を展開
  • 未来教育:2023年までに児童学習、教師研修、キャリア教育等を135,000万人に実施

【参照ページ】Forward Fashion

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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