国際環境NGO世界自然保護基金(WWF)は5月14日、世界中で深刻化するプラスチック廃棄物問題に向き合うため、企業団体のプラスチック廃棄物削減イニシアチブ「ReSource:Plastic」を発足した。昨今、プラスチック廃棄物削減目標を掲げる企業は増えてきているが、具体策に悩む企業は少なくない。同イニシアチブは、実行策を提案していく。
ReSource:Plasticの機能は主に3つ。「会員企業に対し最適なプラスチック廃棄物対策を専門家が提案・指導」「会員企業のプラスチック依存を逓減するための指標やフレームワークを提示」「プラスチック廃棄物問題に取り組む企業や政府機関間の連携促進」。ReSourceの中核企業メンバーには現在、ドクターペッパー・スナップル・グループ、マクドナルド、P&G、スターバックス、テトラパック、コカ・コーラ・カンパニーが名を連ねる。
ReSourceはWWFが展開する世界の海と生物の多様性を守るキャンペーン「No Plastic in Nature」の一環。WWFが発行した最新レポート「No Plastic in Nature:A Practical Guide for Business Engagement」には、プラスチック汚染に関する影響の見立てや、企業がプラごみ問題に取り組むための実践的なガイド等が掲載されている。WWFは「世界中で100の企業・政府組織がプラごみ問題に取り組めば、潜在的に減らせるプラスチックごみは1,000万t」と推定しており、ReSourceを使うことによって「産業界に大きなインパクトを与えることで、さらに活動や影響の輪を何倍にも広めていきたい」としている。
【参照ページ】WWF Launches Activation Hub to Help Prevent 10 Million Metric Tons of Global Plastic Waste
内藤 志穂
株式会社ニューラル サステナビリティ研究所 リサーチャー
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