国連グローバル・コンパクト(UNGC)は10月29日、国連持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、新興国や後進国への民間投資を促進するための企業向けガイダンスを発行した。海外直接投資(FDI)を含む企業投資や金融機関の投資をSDGsにつなげる手法を整理した。
今回のガイダンスは、UNGCの「SDGsのための金融イノベーションに関するアクション・プラットフォーム」が策定したガイダンス3部作の締めくくりとして出された。前2作は、「コーポレートファイナンス」と「SDGボンド」。今回の最終作は、ヨハネスブルグ証券取引所が主催した「SDG投資フォーラム」の中で披露された。同フォーラムは、UNGCとヨハネスブルグ証券取引所の他、国連責任投資原則(PRI)、国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)、持続可能な証券取引所イニシアチブ(SSE)も協力した。
今回のガイダンスでは、「FDI」「金融仲介」「官民パートナーシップ(PPP)」の3つのテーマで、ファイナンスをSDGsにつなげる道筋を解説。FDIでは、SDGsとの関連のさせ方や効果の最大化等の方法を紹介した。金融仲介では、銀行、貿易ファイナンス、保険、ヘッジファンド、証券化の各金融分野での関わり方や、金融機関によるインパクト発揮の向上方法を提示した。PPPでは、ブレンデッドファイナンスや、コーポレートファイナンスへの補助金等をまとめた。
【参考】【国際】国連グローバル・コンパクト、企業・政府等にSDGsファイナンス拡大を要求(2019年1月29日)
【参照ページ】United Nations Global Compact issues new guidance for private sector to grow sustainability through investments in emerging and frontier markets
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