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【国際】カーボントラッカー、エネルギー大手のカーボンバジェット分析。コノコフィリップスが最悪

 国際環境NGOカーボントラッカーは11月1日、原油・ガス採掘大手のカーボンバジェット状況を分析したレポートを発表した。カーボンバジェットは、世界の気温上昇を一定程度に抑えるために使用が限られる化石燃料量に対し、まだ使用可能な残量を示したもの。カーボントラッカーは、以前から化石燃料業界に対するカーボンバジェット状況を発表してきたが、今回初めて個社単位でのバジェットを分析した。

 カーボントラッカーによると、世界の気温上昇は現状のままだと13年後に1.5℃を、24年後に1.75℃を突破する。それでも世界の原油・ガス確認埋蔵量は増加しており、現状の生産量でも50年分の埋蔵量を誇る。そのためカーボントラッカーは、原油・ガス大手の二酸化炭素排出量削減努力は口だけで、パリ協定と整合性のある原油・ガスメジャーは1社もないと厳しく指摘した。

 個社毎の分析結果では、パリ協定に基づくカーボンバジェット達成には、コノコフィリップスは2040年までに生産量を85%減。エクソンモービルは同55%、Eniは同40%、シェブロンとトタルは同35%、BPは同25%削減しなけれならない結果となった。最も状態が良かったのはロイヤル・ダッチ・シェルで、同10%減ですむ。

 エクソンモービル、トタル、コノコフィリップスの3社については、低価格で二酸化炭素排出量の少ない燃料の開発が少ないと言及した。そのため、気温上昇を1.6℃に抑える状況になると、保有資源の競争力が低下してしまう。

 カーボントラッカーは、機関投資家にNGOに対し、今回のレポートを活用し、前述のメジャー企業やその他のエネルギー企業にプレッシャーをかけるよう要請した。

【参照ページ】Oil majors must cut output by average of 35% to 2040 to hit Paris targets ConocoPhillips and Exxon must cut most, Shell least

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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