国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2月14日、「持続可能な社会の実現に向けた技術開発総合指針2020(NEDO総合指針)」を策定。「持続可能な社会を実現する3つの社会システム」として、サーキュラーエコノミー、バイオエコノミー、持続可能なエネルギーの3つを位置づけ、シンボルマークを制定した。
今回の施策は、1月に経済産業省がとりまとめた「革新的環境イノベーション戦略」が首相官邸の統合イノベーション戦略推進会議で決定されたことを受けたもの。同戦略では、戦略的技術領域として16個設定した。
- 再生可能エネルギーを主力電源に
- デジタル技術を用いた強靭な電力ネットワークの構築
- 低コストな水素サプライチェーンの構築
- 革新的原子力技術/核融合の実現
- CCUS/カーボンリサイクル見据えた低コストでのCO2分離回収
- 多様なアプローチによるグリーンモビリティの確立
- 化石資源依存からの脱却(再生可能エネルギー由来の電力や水素の活用)
- カーボンリサイクル技術によるCO2の原燃料化など
- 最先端のGHG削減技術の活用
- ビッグデータ、AI、分散管理技術等を用いた都市マネジメントの変革
- シェアリングエコノミーによる省エネ/テレワーク
- GHG削減効果の検証に貢献する
- 農林水産業・吸収源
- 最先端のバイオ技術等を活用した資源利用及び農地・森林・海洋へのCO2吸収・固定
- 農畜産業からのメタン・N2O排出削減
- 農林水産業における再生可能エネルギーの活用&スマート農林水産業
- 大気中のCO2の回収
NEDOは、2050年に二酸化炭素排出量を80%削減するという閣議決定ために必要なコストは、従来技術の延長だけでは毎年1,000兆円規模のコストが必要と算定。イノベーションの必要性を訴えた。また同指針では、今後の技術評価において、「CO2削減ポテンシャル」「CO2削減コスト」の2つを示していくことも決めた。
【参照ページ】「持続可能な社会を実現する3つの社会システム」のシンボルマークを制定し、技術開発総合指針を策定
【参照ページ】革新的環境イノベーション戦略
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