英Loan Market Association(LMA)、香港に本部を置くアジア太平洋地域業界団体Asia Pacific Loan Market Association(APLMA)、米Loan Syndications and Trading Association(LSTA)は5月5日、同団体が策定した「グリーンローン原則(GLP)」と「サステナビリティ・リンクローン原則(SLLP)」に関するガイダンスを発表した。同原則の説明文書の扱い。
LMAとAPLMAは、2018年にグリーンローン原則を、2019年にサステナビリティ・リンクローン原則を策定。国際的な業界基準としてすでに浸透している。実際にグリーンローンとサステナビリティ・リンクローンの実施件数も増え、原則に関する問い合わせも増えたことから、今回のガイダンス作成に至った。
今回のガイダンスは、両原則の各内容について「Q&A」形式で説明したものとなっている。
環境省は3月10日に、両原則に基づいて、「グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン2020年版」を策定。策定時には、LMAとAPLMAに対しても整合性を確認しているため、今回のガイダンスと大きな齟齬はないと思われるが、環境省のガイドラインを活用する際には、念のため、今回発行のガイダンスもあわせて確認しておいたほうがいいだろう。
【参考】【日本】環境省、グリーンボンドガイドライン改訂。グリーンローン・リンクローンガイドラインも発行(2020年3月11日)