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【イギリス】政府、中堅企業向け新型コロナ対策融資上限引き上げ。倒産回避法案も発表

 英財務省は5月19日、中堅企業企業向けの新型コロナウイルス・パンデミック対策の制度融資「Coronavirus Large Business Interruption Loan Scheme(CLBILS)」の融資額上限を引き上げると発表した。5,000万ポンドから2億ポンドに4倍に引き上げられる。

 英国政府のパンデミック対策制度融資は現在、イングランド銀行がコマーシャルペーパーを買入れる大企業向けの「Covid Corporate Financing Facility(CCFF)」、売上4,500万ポンドから5億ポンドまでのCLBILS、売上4,500万ポンド未満の「Coronavirus Business Interruption Loan Scheme(CBILS)」、小規模事業者や個人事業主等向けの「Bounce Back Loan Scheme(BBLS)」の4つが用意されている。

【参考】【イギリス】首相、新型コロナ対策で飲食店の休業要請。休業従業員の給与の8割を政府が補償(2020年3月22日)

 今回の新制度では6月4日から導入。CLBILSは、上限額2億ポンドもしくは売上の25%のいずれか低い方まで借りることができる。但し、大企業向けのCCFFと中堅企業向けのCLBILSを活用した企業は、配当金支払、自社株買い、現金での特別賞与の支払が禁止される。

 英国政府では、すでに総額で320億ポンドの制度融資もしくは信用保証が供給されている。CCFFで187億ポンド、CLBILSで3.59億ポンド、CBILSで3.6万社に60億ポンド、BBLSで26.8万社に83億ポンドが供給された。英紙フィナンシャル・タイムズによると、5月16日までに、FTSE100企業のうち約2割が制度融資による休業補償助成を受けている。一方、FTSE100企業のうち正社員解雇に踏み切ったのは5%に留まるという。

 さらに英ビジネス・エネルギー・産業戦略省は5月20日、新たな企業救済法案を発表。救済を求める企業に対する融資返済モラトリアム導入や、製品・サービス供給停止の禁止、銀行へのデット・リストラクチャリング・ルール導入、取締役の不正取引に関する個人責任の一時的な撤廃等を発表した。企業倒産を防ぐことで、雇用を保護し、経済低迷の拡大を防ぐ考え。
 
【参照ページ】Larger businesses to benefit from loans of up to £200 million
【参照ページ】One-fifth of FTSE 100 companies tap government wage scheme

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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