英自動車大手ベントレーは11月5日、販売車種を2030年までに電気自動車(EV)のみにすると発表した。ガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド車の販売は2026年からは禁止し、プラグイン・ハイブリッド車(PHEV)も2030年までに禁止する。ベントレーは世界を代表する高級車メーカーで、1998年からフォルクスワーゲングループ傘下に入っている。
今回の目標は、2030年までにバリューチェーン全体で二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を実現する同社の新戦略「Beyond100」の一環。同社はすでに2023年までに全車種でハイブリッド車モデルを販売し、2025年にはEVモデルも投入することを宣言していたが、今回さらに目標を引上げ、2030年までに電気自動車(EV)モデル以外の車種販売を止めることを宣言した。そのためにティア1サプライヤーや販売店にも協力を求める。
加えて2019年に、英クルーにある築80年の同社の本社工場を、カーボンニュートラルを証明する認証をカーボントラストから取得。英国内での高級車生産工場で初のカーボンニュートラルを実現した。また今回、工場全体での二酸化炭素排出量を2025年までに2010年比75%削減し、プラスチックのネット消費量もゼロにする目標も発表した。そのうえで、海外進出を強化し、現在同社の展開国は68にまで増えたことを強調した。
従業員施策では、新型コロナウイルス・パンデミックによる打撃を受け、正規社員を800人、契約社員を200人の自主退職を募ることを表明。一方で、ダイバーシティ向上のため、現在20%未満のダイバーシティ比率を2025年までに30%にまで引き上げる。そのため、地域の学校との関係を強化し、積極的に同社を就職先に選んでもらえるようにする。
【参照ページ】BENTLEY MOTORS OUTLINES BEYOND100 STRATEGY, TARGETING SUSTAINABLE LUXURY MOBILITY LEADERSHIP
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