Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【国際】PRI等、薬剤耐性で投資家イニシアチブ発足。12機関加盟。医薬品、畜産でエンゲージメント

 国連責任銀行原則(PRI)、医薬品アクセス財団、FAIRR、英保健省の4機関は11月23日、薬剤耐性(AMR)課題に関する機関投資家イニシアチブに機関投資家世界大手12機関が加盟したと発表した。運用資産の総額は6.7兆米ドル(約700兆円)。

 薬剤耐性は、病原体が抗生物質等に耐性を持ってしまい治療が難しくなる問題。すでに毎年、薬剤耐性で70万人が死亡しているが、2050年までに年間死者数は1,000万人にまで増え、経済損失は100兆米ドル(約1京円)にまで増加すると予測されている。さらに新型コロナウイルス・パンデミックにより、抗生物質が処方される件数は急増しており、米国の病院では感染入院患者の最大84%に抗生物質が処方されている模様。

 今回発足したイニシアチブは、「薬剤耐性に関する投資家アクション(Investor Action on AMR)」。加盟した機関投資家は、Aviva Investors、リーガル&ゼネラル・インベストメント・マネジメント(LGIM)、アムンディ、CDCグループ、ノーザン・トラスト・アセット・マネジメント、BMOグローバル・アセット・マネジメント、ノルデア・アセット・マネジメント、三井住友トラスト・アセットマネジメント。

 同イニシアチブは、薬剤耐性を重要エンゲージメント課題と位置づけ、投資先企業に積極的にエンゲージメントしていく。また薬剤耐性に対応するため、ヒト疾病、動物疾病、生態系の3つを包括的に考慮する「ワン・ヘルス・アプローチ」を採用することを約束した。

 FAIRRによると、世界の畜産・水産大手60社のうち70%は、薬剤耐性へのアクションがほとんど取られていないという。

【参照ページ】First investor partners named in joint initiative against 'super-sized' AMR threat
【イニシアチブ】Investor Action on Antimicrobial Resistance

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。