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【中国】フォルクスワーゲンとボルボ、中国でのEV生産加速。工場・R&D施設設立、投資拡大

 欧州自動車大手各社で、中国でのEV化推進の気運が高まっている。スウェーデン自動車大手ボルボは12月9日、スウェーデン・シェブデのパワートレイン工場で電気自動車(EV)の組み立てを行い、5年以内にEV生産の内製化を計画していると発表。今後数年で7億スウェーデン・クローナ(約86.5億円)を投じる。

 同社は2025年までに、グローバル売上高の50%をEVにし、残りをハイブリッド車(HV)にすると宣言している。2020年初頭には、ボルボ向けEVモーターの設計と開発の内製化に多額の投資を行っていると発表。スウェーデン・ヨーテボリで進行中のEVモーター開発に加え、上海では、EVモーターの研究機関を開設した。

 今回の発表に伴い、内燃機関の生産活動は、ボルボ傘下のパワートレイン・エンジニアリング・スウェーデン(PES)に移管される。

 また自動車世界大手独フォルクスワーゲンは12月8日、中国・安徽省の電気自動車(EV)生産拠点化に向け、同省・合肥に在らな研究開発センターを開設したと発表した。2021年より生産ラインのインフラ拡張に加え、バッテリーワークショップ、車体と部品点検のワークショップ構築に着手。2022年末には、年間最大35万台のEV生産体制を整え、2023年に量産開始予定。

 同社は2017年、EV推進のため、中国国有自動車JAC(安徽江淮汽車)との合弁会社JACフォルクスワーゲンを設立。5月には出資比率を、50%から75%に引き上げており、今回JACフォルクスワーゲンから、「フォルクスワーゲン(安徽省)」への社名変更も行う。さらに、JACへも50%出資。フォルクスワーゲンは、両社への出資で、総額10億ユーロ(約1,265億円)を投じた。

 今回合肥では、研究開発、品質保証、サイマルテニアス・エンジニアリング(SE)、フル性能のプレシリーズ製造と点検のすべての工程を1つの施設に統合。MEBプラットフォームを活用することで、開発サイクルを加速し、新製品の市場投入に要する期間を大幅に短縮する。フォルクスワーゲン(安徽省)では、現地人材の拡大しており、大半は研究開発に従事。2025年までに約500人を採用する予定。

 また同社は、中国・合肥バッテリー製造Gotionの株式も取得。合肥の工場近郊へのサプライヤー施設設立に向けた交渉を進める他、将来的なコネクティビティやデジタルサービスの支援のため、安徽省でのデジタルハブ設立するも目指している。

【参照ページ】Volvo Cars to produce electric motors in Skövde, Sweden
【参照ページ】Volkswagen inaugurates R&D center for e-mobility in China

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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