資源開発世界大手英豪リオ・ティントは2月3日、アルミニウムの透明性・トレーサビリティに関する新たなデジタル・サステナビリティ・ラベル「START」の運用を開始すると発表した。食品の栄養ラベルを参考に、同社製のアルミニウムについての情報開示を高める。
STARTでは、同社のアルミニウム製錬所でのカーボンフットプリント、水消費量、再生素材含有量、調達エネルギー割合、コミュニティ投資、安全性、経営層のダイバーシティ、インテグリティ、コンプライアンス、透明性等の10項目に関する情報を開示し、同社アルミニウムの最終ユーザーが閲覧できるようにする。情報はブロックチェーンを活用して管理するため、改竄ができない。
同社のアルミニウム製錬は、すでに業界平均よりも二酸化炭素排出量が60%少ない。さらに、アルミニウムのサステナビリティ認証「ASI認証」の創設メンバーでもあり、ASI認証アルミニウムを2018年に世界で初めて製錬した。さらに、将来に向けての技術開発では、アルコアとの合弁会社Elysisを立ち上げ、二酸化炭素排出量ゼロでのアルミニウム製錬技術を開発中。このプロジェクトには、アップル、カナダ政府、ケベック州政府ともパートナーシップを締結している。
同社は、製錬情報が今後のアルミニウム製品の競争力一つとなると判断。最終ユーザーに同社の情報を可視化することで、サプライチェーン上での同社製アルミニウムの需要を高める戦略に出た。そのため同社は、今回のSTARTを通じて、アルミニウム調達企業に対し、サステナビリティ・アドバイザリーサービスの提供も開始。サステナビリティ製品提供、ベンチマーク策定、パフォーマンス向上、調達目標、グリーンファイナンス目標の設定について支援する。
【参照ページ】Rio Tinto launches START: the first sustainability label for aluminium using blockchain technology
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら