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【国際】ロレアル、2030年環境目標を発表。原料のリサイクル性やバイオ化、透明性向上を促進

 化粧品世界大手仏ロレアルは3月4日、2030年までに同社製品の95%を、再生可能な植物由来の素材、豊富な鉱物由来の素材、もしくはリサイクルした再生素材に転換すると発表。また、100%水域環境に考慮した原料設計を徹底すると発表した。

 同社は、2020年までに、製品原料の80%を生分解性に、59%をリサイクル可能に、34%を天然由来に転換している。同社の製法で使用する成分の29%は、同社「グリーン化学原則」に則り、開発した。

 今回発表の方針を、同社は「グリーン科学」アプローチと命名。研究&イノベーションでの大規模転換を図る。具体的には、農耕学の先端技術や、バイオテクノロジーの最新技術を組み合わせるため、原材料サプライヤー、大学、スタートアップ企業等と協働していく。

 また同社は、消費者への情報開示と対話の促進のため、透明性確保へのアクションも実施。2019年には、ウェブサイト「Inside Our Products」を立ち上げ、消費者からの原料や配合に関する質問に回答している。同サイトは、45カ国で、フランス、英語、中国語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、ポルトガル語の8言語で利用可能。現在、同社原料1,000種をカバーしており、「ロレアル・パリ」、「ガルニエ」、「ラ・ロッシュ・ポゼ」、「メイベリン」、「レッドケン」、「エッシー」、「ケラスターゼ」、「イヴ・サンローラン」等、同社主要ブランドのウェブサイトでも、段階的に展開する。

 2020年6月には、化粧品の環境・社会インパクト情報開示キャンペーンも開始。同社グループの全ブランドに展開する。2021年3月からは、ソーシャルメディアを通じ、同社研究者と消費者のコミュニケーションの機会も提供する。

 さらに同社は、動物実験を行わない製品安全性評価にも言及。1979年から、実験動物の代替として、人間の皮膚を再構築した人工皮膚(エピスキン)を活用し、安全性試験を行ってきたと強調した。同社は1989年には、動物実験を完全停止。動物実験が特定化粧品の適正製造基準証明の要件になっている中国でも、規制当局や科学者と協働し、代替手段の活用を進めてきた。その結果、2014年には、同国内で製造販売するシャンプー、ボディソープ 一部化粧品での動物実験を停止。2021年には、外国からの輸入化粧品でも、動物実験を適正製造基準証明の要件から外すことに成功している。

【参照ページ】Transparency, Security and Green Sciences, L'Oréal share its vision of the beauty of the future

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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