シンガポール代替卵スタートアップのフロート・フーズは6月、出資ラウンドで220万シンガポールドル(約1.8億円)の出資資金調達ラウンドに成功した。同社に対しては3月に、シンガポール投資大手テマセクの財団「テマセク財団」が助成を決定しており、急速に注目を集めている。
代替卵は、代替プロテインの一つで、植物由来の原料で卵の同等食品するというもの。米国ではイート・ジャストが2011年に米サンフランシスコで創業し、2019年に米ミネソタ州で最初の生産工場を獲得。2020年には、Proterra Investment Partners Asiaとの合弁会社をシンガポールに設立することも発表し、シンガポールでの生産とアジア市場開拓で狼煙を上げている。同12月にはシンガポール政府も同社の代替卵に認可を与えている。
イート・ジャストの代替卵「Just Egg」は、ウコンと緑豆が原料。一方、フロート・フーズの代替卵「OnlyEg」もマメ科も植物を原料としていることを明らかにしており、鶏卵より賞味期限が長いという。フロートフーズは、さらに栄養価の向上と賞味期限の延長にも力を入れている。また、形状では、先行しているJust Eggがスクランブルエッグ用のペースト形状なのに対し、フロート・フーズは、卵白と卵黄で構成された全卵と同等のものを目指している。
今回のフロート・フーズの出資ラウンドでは、DSG Consumer PartnersがInsignia Ventures Partnersがリード役を務め、Apricot Capital、Baksh Capital、Teja Ventures、Agrocorp Ventures、Water Tiger Investments、Ebb & Flowも出資した。
日本では、キューピーが、ペースト形状の代替卵を6月下旬から日本市場に投入する。原料は大豆。
【参考】【国際】代替プロテイン市場、2035年までに肉・卵類の最大22%にまで伸長。BCGレポート(2021年4月25日)
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