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【ケニア】Eniとケニア政府、バイオ燃料製造のサーキュラーエコノミー化で協働。農業開発と廃棄物回収

 エネルギー世界大手イタリアEniとケニア石油鉱物省は7月21日、バイオ燃料製造バリューチェーン全体でのサーキュラーエコノミー化に関する覚書(MOU)を締結した。

 同アクションは、パリ協定の下で設定した自主的削減目標(NDC)、ケニア政府の生物多様性戦略、同国2030年ビジョンを含む国家開発計画等の一環。加えて、Eniの2023年までにパーム油ゼロ達成目標や、2024年までにバイオ燃料精製所の容量200万tまでに拡大する目標等にも整合している。

 両者は、廃棄物回収と農業開発プロジェクトでの実証試験で協働する。農業開発プロジェクトでは、被覆作物、劣化した土地のトウゴマ、アグロフォレストリーでのクロトンの木等、間接的土地利用変化(ILUC)の小さい持続可能な油料作物栽培に注力。副産物の生産も並行する。また、イタリア・ジェーラおよびヴェネツィアにあるEniのバイオ燃料精製所を活用し、農産物を食品利用だけでなく、バイオ燃料やバイオ製品にも活用。ケニア・モンバサの石油精製所もバイオ燃料精製所に転換する。

 廃棄物回収では、使用済み食用油(UCO)や農業プロセス残渣等の回収システムの導入と促進に注力。Eniの技術を活用し、廃棄物系バイオマスからバイオエタノールを生成するプラントも新たに建設する。

 両者は、同プロジェクトを通じ、ケニアのエネルギーミックスの多様化を促進。石油関連製品の輸入依存からの脱却と脱炭素化を進める。また持続可能な農業も並行し、サーキュラーエコノミー化による競争力の獲得と雇用創出も行う。

【参照ページ】Eni and the Government of Kenya to promote decarbonization by strengthening cooperation in the sustainable bio-fuel value chain

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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