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【イギリス】脱プラ啓蒙NGO、ごみ発生ランキングの2021年版発表。12社が65%のごみを発生

 英脱プラスチック啓蒙NGOのSurfers Against Sewage(SAS)は8月11日、2021年版ごみ発生企業ランキングを発表。英国での廃プラスチックや容器・包装ごみの個数の65%は12社の製品だったと特定した。

 同調査では、5月11日から23日までの「Million Mile Clean 2021」キャンペーンで、5万人のボランティアが全英各地の海岸や公園等でごみ拾いを実施。集められた26,983個のごみのブランド及び企業を集計した。

 回収された個数の多かったのは、コカ・コーラ、ペプシコ、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)、マクドナルド、モンデリーズ・インターナショナル、ハイネケン、テスコ、カールスバーグ、サントリー、ハリボー、マース、Aldiの12社。同レポートは同12社を「The Dirty Dozen」と呼称し、批判した。ブランド単位では、コカ・コーラ、ウォーカー、マクドナルド、キャドバリー、テスコ、Lucozade、コスタ・コーヒー、バドワイザー、マース・リグレー、ステラ・アルトワ、ハリボー、Aldiのブランドのプラスチックゴミが多かった。

 SASは、ごみ回収ボランティアキャンペーン「Million Mile Clean」を展開し、廃棄プラスチックを回収。品目では、コカ・コーラの缶やペットボトルが最大だった。また、今回はABインベブのビール空き缶が、「バドワイザー」が8位と、「ステラ・アルトワ」が10位にランクイン。2019年集計時にはワースト上位にいなかった同ブランドのごみが増加した背景には、新型コロナウイルス・パンデミックでパブやレストランが閉店していたことがあると分析した。カテゴリー別での集計では、たばこの吸い殻が最多だった。

 同NGOは、食品企業に対し、再充填型の事業モデルへの転換や、期限を設けた具体的な削減目標の設定を要求。英政府に対しては、全飲料容器へのデポジット型課金の導入や、不要な使い捨てプラスチック製造・使用の廃止、実効性のある廃棄物マネジメントの法制度化を要求した。

 今回の集計は、回収されたごみの個数で判断しているため、単純に同国で販売量の多い企業が対象になりやすい傾向にある。一方、食品企業は、廃棄プラスチック回収までを視野にいれた対応の必要性が強調される形となった。

【参照ページ】EXPOSED: Dirty Dozen Fuelling The UK’s Packaging Pollution Crisis
【参照ページ】2021 Citizen science Brand Audit Report

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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