Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【中国】中国石化、水素事業に5年間で5100億円投資。グリーン水素注力。CNOOCは海底CCS開始

 中国石油化工(シノペック)は8月30日、2021年から2025年までの「第14次5ヵ年計画期間」で、水素エネルギーに総額300億人民元(約5,100億円)を投資すると発表。二酸化炭素排出量を1,000万t以上削減の目標達成に向け、大きく前進する。

 今回の発表では、水素補給ステーション、高純度水素の抽出・貯蔵装置、水素の貯蔵・利用、素材の研究開発等が主な投資分野となる。特に水素補給ステーションを1,000カ所に設置、年間25万tの水素を供給。水素生産では、グリーン水素と、水素エネルギー輸送に注力し、年間で100万t以上の工業用水素を生産する計画。

 同社は8月24日、子会社の上海石油化学の配電室の屋上に400MWの太陽光発電パネルを敷設すると発表。同案件は、上海石油化学の新エネルギーパイロットプロジェクトの第1号となり、将来的には、他の屋上や沿岸部での大規模太陽光発電を進める考えも披露した。さらに洋上風力発電事業も積極化するとともに、バイオ燃料でも先端技術の開発を進める。これらにより、上海に、巨大なグリーン水素生産・供給インフラを建設する。

 また一方で、天然ガスの生産量も今後3年間で毎年10%以上の拡大も目指す。

 シノペックは、石油化学分野では8月5日、BASFとの折半合弁BASF-YPCが運営するフェアブントの拡張も発表。2023年までに、プロピオン酸、プロピオンアルデヒド、エチレンアミン、エタノールアミン、精製酸化エチレンの生産能力を拡大し、アクリル酸tert-ブチルの新プラントを建設することを伝えた。BASFが誇るアクリル酸tert-ブチルの生産技術がドイツ国外に導入されるのは今回が初。

 一方、中国海洋石油集団(CNOOC)は8月30日、中国初の沖合での炭素回収・貯留(CCS)プロジェクトを南シナ海で開始。毎年30万tを海底80mの貯留層に圧入する。全部で146万t以上の貯留を計画している。CNOOC子会社の中国海洋石油は、2025年までに年間支出の最大1割をグリーンエネルギーの分野に投入するとしている。

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。