世界経済フォーラム(WEF)は8月15日、同団体のイニシアチブ「Medicine for the Sky」を通じ、インドで遠隔地での医療システムにドローンを活用することを検証するパイロットプロジェクトを開始したと発表した。
今回の発表は、遠隔地での医療システムをドローンを中心としたサプライチェーンに統合することが目的。インドのアルナーチャルプラデーシュ州でパイロットプロジェクトを6ヶ月間実施する。インドでは地理的な制約や自然災害が原因となり、農村部など市民の5%から10%は医療期間にアクセスできていない。
今回の発表では、4つの観点でパイロットプロジェクトを進めていく。まず、基本的な医療ニーズの検証。ワクチンや栄養補助食品、診療用のサンプルの採取、血液・血液製剤などの定期的なサービス提供を行う。次に、生態系や地形、天候の考慮。同地域の関係者らと天候データを収集し、リアルタイム予測を行う。
3つ目は、サステナビリティ。資源の見積もり、影響の評価、経済性を検証する。最後に、ドローンのプラットフォームの負荷テスト。開発した技術が実際の起伏ある地形に対応できるかを確認する。
また、地元の若者や学生の意識を高めるためにドローンに関する作文コンテストの開催や、参加する村ごとにドローン大使を任命するキャンペーンも計画している。
【参照ページ】World Economic Forum’s `Medicine from the Sky` Drone Delivery Programme Set for Take-off in Indian State of Arunachal Pradesh
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