欧州サッカー連盟(UEFA)は11月16日、サッカーでのスタジアム運営や試合開催でのESGガイドライン「持続可能なインフラ・ガイドライン」を発行した。欧州各国のサッカー協会、リーグ、クラブ、スタジアムやインフラの管理者、地方自治体等が自主的に参照することを運がした。
同ガイドラインは、スタジアム、計画、構想、建設、ピッチ、景観等の主要なテーマをカバー。施設運営、景観、試合・イベント運営、ファン・サポーター、廃棄物マネジメント・サーキュラーエコノミーについて、サステナビリティを実践する在り方を規定した。UEFAとしては、2030年までにサッカー界が実践することを目標としている。
具体的には、環境分野では、気候変動、生態系、エネルギー、水資源等を挙げ、特に人工的なソリューションを活用した設計よりも自然を活用した設計を重視した。社会分野では、人権・労働権、コミュニティ・エンゲージメント、アクセシビリティ、エンドユーザー価値を盛り込んだ。ガバナンス分野では、国際ガイドラインを活用した組織運営をすることや、EUの政策に乗ることで資金面でも追い風を受けやすくすることを挙げた。
UEFAは今後、適宜ガイドラインを更新するとともに、ケーススタディも拡充していくとしている。