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【日本】NGO90団体、石炭火力バイオマス混焼を批判。日本政府に支援中止要求

 環境NGO90団体は4月11日、4月15日と16日に開催されるG7札幌気候・エネルギー・環境相会合に向け、共同声明を発表。日本政府に対し、石炭火力発電へのバイオマス混焼・専焼を支援しないよう要求した。

 同共同声明は、木質バイオマス燃料は、東南アジアや北米からの輸入がの大部分を占めており、バイオマス燃料生産による森林減少・劣化や生物多様性喪失等の生態系への影響は計り知れないと主張。すでに木質バイオマス燃料を生産するために北米の天然林が皆伐される事例も報告されているとした。

 同声明に参加したのは、Friends of the Earth(FoE)Japan、グリーンピース・ジャパン、気候ネットワーク、「環境・持続社会」研究センター(JACSES)、A SEED JAPAN、350.org Japan、地球・環境人間フォーラム、マイティ・アース、天然資源防護協議会(NRDC)等。半数以上が日本国外のNGO。

 同声明では、すでに大手電力の石炭火力発電の約半数にあたる31基が混焼を実施しており、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)が認定するバイオマス発電設備のうち40件以上が石炭火力発電のバイオマス混焼設備。さらにそのうち35件は亜臨界圧(Sub-C)もしくは超臨界圧(SC)の低効率石炭と批判した。木質ペレットは、石炭火力発電のバイオマス混焼で利用され、木質ペレットの輸入量は過去10年で61倍に増え、2022年には約441万トンに達している。

 同声明では、バイオマス発電の炭素排出係数は、石炭よりも大きいにも関わらず、日本政府は「カーボンニュートラル」とみなしており、燃焼時の二酸化炭素排出量が計上されていないことも問題視。日本は木質ペレットの多くを輸入に依存しており、輸送においても大量の二酸化炭素を排出するとした。また、石炭火力発電所を延命させることにもつながるとした。

【参照ページ】【NGO 共同声明】石炭火力発電のバイオマス混焼および専焼化はグリーンウォッシューー気候変動を加速させ森林生態系を破壊する

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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