英ESG投資推進NGOのShareActionは12月11日、世界の運用会社50社を分析し、投資先エンゲージメントにおけるエスカレーション標準化のためのフレームワークを発表した。
今回の発表は、ShareActionが取り組む「責任ある投資基準と期待(RISE)」プログラムの第二弾。第一弾で責任投資の定義を発表し、二回目の今回は資産運用会社の提言した懸念への対応が不十分だった場合にエンゲージメント活動を強化するエスカレーション活動のフレームワークを公開した。
今回の発表では、世界の運用会社大手50社のスチュワードシップレポートとサステナビリティレポートを分析し、エスカレーションの活用や結果に関する開示の不十分さを指摘した。50社のうち40社はエスカレーションに関して言及はしていたものの、実施内容と成果に関する報告は限定的とした。
具体的には、投資先企業に時間的マイルストーンを設定した企業は3社、エスカレーションの発生頻度に関する見通しを持っているのは8社、エスカレーションの失敗と成功の両方の結果に関して報告していたのは7社だった。資産運用会社がエスカレーションをツールとして効果的に利用しているかが不透明であり、比較し評価することができないため、今回フレームワークとして提案するに至った。
フレームワークでは、投資先とのコミュニケーションからダイベストメントまでのエスカレーションの強度に応じた5つのアクションレベルを定義。各アクションで行うべき内容と資産運用会社にフレームワークの活用方法について提案した。
(出所)ShareAction
【参照ページ】New ShareAction responsible investment guidance on effective escalation
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