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【アメリカ】パナソニック、画像認識悪天候除去AI共同開発。UCバークレー、北京大学等協働

【アメリカ】パナソニック、画像認識悪天候除去AI共同開発。UCバークレー、北京大学等協働 1

 パナソニックホールディングスは2月16日、米カリフォルニア大学バークレー校、北京大学、南京大学の研究者らと、人工知能(AI)を活用した画像認識での悪天候除去技術を共同開発したと発表した。画像認識精度を著しく低下させる雨や雪、霧などを画像から除去することで、画像認識精度の向上した。

 モビリティやインフラ分野等、屋外で活用する画像認識AIの応用が進む一方、悪天候下では、物体の見え方が大きく変化し、認識精度が著しく低下してしまう。それに対し、雨、雪、霧などを画像から除去する悪天候除去が注目を集めているが、天候の種類に応じ異なるモデルを準備したり、全天候で利用できるようモデルを統合する手法等、計算量の多さが課題となっていた。

 パナソニック等は今回、異なる天候のパラメータを重みで表現することで、少ないパラメータ数で高精度に天候の影響を除去。一つのモデルで、複数種類の天候とタスクに対応できる技術を開発した。車載センサーによる危険検知やセキュリティカメラ等、全天候で高精度な画像認識が必要とされる様々な場面での活用が期待できる。

 またパナソニックホールディングス傘下のパナソニック・エナジーとオーストラリア人造黒鉛開発ノボニックスは2月9日、電気自動車(EV)用リチウムバッテリーの主要負極材料の人造黒鉛のオフテイク契約を締結したと発表した。

 ノボニックスは、2025年から米国テネシー州にある同社工場からパナソニック・エナジーの米国工場向けに4年間で人造黒鉛を合計1万t供給開始予定。車載用リチウムバッテリーの製品カーボンフットプリントを、2030年度までに2021年度比で50%削減することを目指す。

 リチウムイオン電池の負極材料としての黒鉛は、天然黒鉛と人造黒鉛で構成。人造黒鉛は、充放電を繰り返しても電池の高い耐久性を維持する特性のために使用されている。人造黒鉛はこれまで、アチソン炉と呼ばれる高温炉で1サイクルあたり約30日間、約3,000℃の高温処理により生産されるため、エネルギーコストと二酸化炭素排出量が課題だった。ノボニックス開発の連続黒鉛化炉技術では、1 サイクルあたり約3日間での生産が可能。

【参照ページ】パナソニックHD、屋外での画像認識精度を上げる悪天候除去AIを開発
【参照ページ】ノボニックス社との黒鉛供給契約により、戦略的市場・北米での車載用リチウムイオン電池負極材料の現地調達化とCFP削減を推進
【参照ページ】Panasonic Energy and NOVONIX Sign Binding Off-Take Agreement

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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