
香港の再生可能燃料製造エコセレスは6月30日、航空世界大手英インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)傘下のブリティッシュ・エアウェイズと、持続可能な航空燃料(SAF)の複数年供給契約を締結したと発表した。
IAGは、2030年までに消費燃料の10%をSAFに転換する目標を設定。2025年4月には、IT世界大手米マイクロソフトと2023年に締結した持続可能な航空燃料(SAF)の共同購入契約を5年間延長することを発表していた。ブリティッシュ・エアウェイズは2024年末に総燃料の2.7%をSAFで賄っている。
【参考】【国際】IAGとマイクロソフト、SAF共同購入を5年延長。合計5.47万トン。産業創出サポート(2025年4月13日)
今回の合意により、ブリティッシュ・エアウェイズは従来燃料と比較して温室効果ガス排出量を40万t削減できる見込み。エコセレスが供給するSAFは使用済み食用油(UCO)等の100%廃棄物由来のバイオマス原料から製造され、従来のジェット燃料と比較して温室効果ガス排出量を最大80%削減することが可能。
同社は、SAFの他に、植物油や廃食油と水素を高温高圧で反応(水素化処理)させた合成燃料であるHVO(水素化処理植物油)、農業廃棄物等を原料としたセルロースエタノール(CE)、再生可能ナフサを生産。EUの再生可能エネルギー指令(RED)に対応しつつ、ISCC認証を取得している。
【参照ページ】EcoCeres Secures Sustainable Aviation Fuel Contract with British Airways to Help Reduce Carbon Emissions
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